マイクロソフトが『昆虫型のデバイス』を特許申請、その内容とは…
弁理士の富田です。
本日紹介するのは、
マイクロソフトがアメリカで特許申請した『蝶型のデバイス』。
ここでいう『蝶』とは、
ひらひらと飛ぶ、あの昆虫のチョウのことです。
『蝶型デバイス』。何が新しいのでしょうか。
個人的な疑問ではあありますが、
今日は、『蝶型デバイス』の米国特許申請の内容を紹介しつつ、
わたしの疑問も解消したいと思います。
上の画像を見てわかるとおり、
たしかに、羽根のようなものを持った昆虫らしきデバイスが描かれています。
申請されている権利内容を見てみると、
・ユーザの精神状態を計測するバイオセンサーと、
・ユーザの精神状態に基づいて作動する機械式の羽根と、
・ユーザの精神状態を視覚的に反映するように、前記機械式の羽根を動かすコントローラと、
・を有する蝶型のデバイス(ロボット)。
といった感じの内容になっています。
つまり、
ユーザが穏やかな精神状態にあるときには、
羽根をゆっくりと穏やかに動かし、
ユーザがイラついていたり、ストレスがたまっている時などには、
羽根を激しく動かす、
といった感じで、
ユーザの精神状態を視覚的に表示するわけです。
このようなデバイスをユーザの身近(目の前)に置いておくことで、
ユーザは自身の精神状態を視覚的に且つ瞬時に把握することができ、
その結果、
深呼吸やウォーキングなどを意識的に且つ速やかに行うことが可能になって、
精神状態の早期の回復を図ることができる(らしいです)。
なかなか面白いデバイスですね。
身近にいる怒りやすい上司に1個プレゼントすると、
職場環境がより良くなるかもしれません…。
最後に、本日紹介したマイクロソフトの米国特許出願の全文PDFはコチラから。
本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所
Author Profile
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■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
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