ダース・ベイダーの『呼吸音』に関する権利(音の商標)
弁理士の富田です。
ダース・ベイダー。
アメリカ映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する悪役です。
知らない人はいないと思いますが...。
このスター・ウォーズの第7作目、『フォースの覚醒』が
2015年に公開予定ということもあって、
アメリカでは、
こんなコスプレ玩具に人気が集まっているそうです。
その名も『ダース・ベイダー・ボイスチェンジャー』。
このコスプレ・マスクをかぶって発声すると、
ダース・ベイダーのような声に変換され、
しかも、あの有名な機械的呼吸音が
スピーカーから出力されます。
さて、このダース・ベイダーの『呼吸音』、
アメリカではすでに音の商標として権利登録されています。
登録されている音の商標はコチラ。↓
※ 下の画像をクリックすると音がでます。
あのおなじみの機械的呼吸音が
3分53秒にわたって登録されています。
下の登録証を見てわかるとおり、
権利者は、ルーカスフィルムです。
音の商標なので、
トレードマークを示すイメージ画像の掲載はありませんが、
その代わりに、
この呼吸音の作り方が書いてあります。
The mark consists of
the sound of rhythmic mechanical human breathing
created by breathing through a scuba tank regulator.
ということで
ダース・ベイダーのあの『呼吸音』は、
ダイビング・レギュレーターを使って創り出されているようです。
日本でも2015年4月から音の商標に関する制度が導入されたので、
近いうちに、日本でもこの呼吸音が権利化されるかもしれません。
本日もお読みいただいて有難うございました。
Author Profile
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■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
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