Samsungが考える新たなロック画面解除方法とは…

Samsungが考える新たなロック画面解除方法とは…

弁理士の富田です。

さて、前回に続いて、
今回もスマホのロック画面解除方法に関する話題です。

 

前回の記事では、
スマホのロック画面の解除方法が、
スライド操作からドラッグ操作に変わる可能性があるとお話ししました。

 

一方、今年の3月に公開された米国公開特許公報を見ると、
韓国のSamsungも似たようなことを考えていることが分かります。

 

ただし前回紹介したものとは少し特徴が違っているようですので、
今日は、このSamsungが米国で特許申請している
新たなロック画面解除方法を紹介したいと思います。

 

Samsungの米国特許出願

 Samsungの米国特許出願 

 

その特徴というのは、上の図に描かれているとおりなわけですが、
タッチ画面上に『交点』が描かれるようにタッチ・ドラッグ操作すると
スマホ側でその交点を検出して、ロック画面が解除されるようになっています。

 

また、上の図面に描かれるとおり、
描く交点の『数』に応じて、
ロック画面解除+ホットキーの実行といった機能も備えているようです。

 

例えば、
・交点が1点だけなら、ロック画面の解除だけ、
・交点が2点なら、ロック画面の解除+電卓の起動、
といったこともできるようです。

 

また、公開された特許公報を読んでみると、
ロック画面解除やホットキーの実行に必要な『交点の数』は、
ユーザが任意に設定できるようになっています。

 

それで、この米国特許出願で申請されている内容は、

・タッチスクリーンを備えるモバイル端末で実行されるロック解除方法であって、
・モバイル端末がロック状態にあるときに、タッチドラッグ操作に対応する軌跡をトラッキングし、
・その軌跡上に1または複数の交点が発生しているか否かを判断し、
・その軌跡上に1または複数の交点が発生した場合には、ロック状態を解除する、

といった内容になっています。

結構広い権利内容を申請していると思います。

 

iPhoneでの採用はあり得ないと思いますが、
近いうち、ギャラクシーなどのアンドロイド端末に搭載されるかもしれません。

 

なお、本日紹介したSamsungの米国特許公報はコチラから。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

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〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
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TEL:03-6205-4272     FAX: 03-3508-2095
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