LINE、チャット画面に広告を導入か!?

LINE、チャット画面に広告を導入か!?

弁理士の富田です。

 

さて、今回は、無料通話・無料メールアプリの決定版であるLINEに関する話題です。
今年1月9日に公開されたLINE株式会社の最新の特許申請をご紹介します。

 

特許申請人:LINE株式会社
発明の名称:メッセージングアプリケーションベースの広告提供方法及び広告提供システム

その主たる特許申請内容は下記のとおりです。(申請内容の全文PDFはコチラ。)

 

【請求項1】
コンピュータで実現される広告提供方法であって、
携帯端末に備えられてユーザのメッセージを送受信するメッセージングアプリケーションが前記携帯端末のディスプレイを介して表示されるトークウィンドウに前記メッセージを表示することと、
予め設定された広告表示条件を満たすと判断した場合に前記トークウィンドウに広告情報を表示することと、を含み、
前記広告情報は、
前記ユーザ間の対話が進むにつれて新規メッセージによって前記トークウィンドウから消えることを特徴とする広告提供方法。

 

毎度おなじみの、一般人には意味不明な特許文章です。

 

このLINEの特許出願で申請されている内容というのは、
要するに、下記図に示すように、
・チャット画面に順次表示されるメッセージ間に、適当なタイミングで『広告』と『広告主』を表示し、
・新規メッセージの追加に伴って、広告が下から上に流れてゆき、最終的にその広告がチャット画面から消える、
というものです。

 

LINEのチャット画面

LINEのチャット画面

 ※IPDLより引用

現状では、LINEのチャット画面への広告挿入はなされていないようですが、
そのうち、上の図に示すような感じで広告が導入されるかもしれません。
なんせ、利用者が3億人以上いますから、これが実現されれば、莫大な広告収入が期待できます。

 

ちなみに、この特許申請は、現在、特許庁で審査が進行中であり、
そのため、未だ権利化には至っていません。

審査の行方を見守り、権利化された場合には、
あらためてその内容を紹介したいと思います。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

【富田弁理士への問い合わせ先】
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
富田国際特許事務所
TEL:03-6205-4272     FAX: 03-3508-2095
※ 富田弁理士へのEMAILはコチラのメールフォームよりお願いいたします。

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【企業名】富田国際特許事務所

 

【代表者】弁理士 富田 款

 

【所在地】〒105-0001
東京都港区虎ノ門 1-16-9 双葉ビル5F

 

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TEL:03-6205-4272 FAX:03-3508-2095
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