世界最大の口コミサイト『yelp』が日本上陸。特許の世界では…

世界最大の口コミサイト『yelp』が日本上陸。特許の世界では…

弁理士の富田です。

昨夜見たニュースで、
世界最大級の口コミ情報サイト『yelp』を運営する米国Yelp社が、
日本国内でのサービスを開始するとの報道を耳にしました。

 

日本では、すでに
価格.com、食べログ、ぐるなび、といった口コミサイトが先行しているため、
米国Yelp社は、これらの国産口コミサイトに挑むことになります。

 

今後は、当然のことながら、
口コミサイトに関する知的財産権を巡る攻防も考えられるため、
現状での特許申請状況について簡単に調べてみました。

 

【yelp】

上記ロゴの商標権については、日本ですでに取得しているようですが、
いまのところ特許申請件数はゼロでした。
しかし、今後は、潤沢な資金力を武器に、
日本で特許出願を多数申請することが予想されます。

 

【価格.com】

以前、コチラの記事で、価格.comによる特許出願を１件紹介しましたが、
これで懲りたのか、それ以降、特許申請はされていないようです。

 

【食べログ】

食べログの運営会社は、カカクコムなので、
今後あるとすれば、カカクコム名義での特許申請になることでしょう。
しばらくは無いと思いますが…。

 

【ぐるなび】

こちらは、近年、特許申請にかなり力を入れてきてます。
公開公報の件数で、2011年に1件、2012年に17件、2013年に20件、
といった感じで特許申請件数が増加傾向にあります。
ただ、最近元気が無いようですので、今後は減るかもしれません。

 

といった感じで、今後は黒船『yelp』が日本上陸してくるので、
日本の口コミサイトは、知的財産の面でも頑張らねばなりません。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所