背景が真っ白( “true white” background)になるような写真撮影に特化したスタジオ構成
弁理士の富田です。
背景が真っ白になるような写真撮影。
amazonに商品を出品したことのある方なら、この意味が分かるかと思います。
そうです。
amazonに出品する際には、特別な理由が無い限り、
白い背景の画像(商品の写真)しか使うことができません。(詳しくはamazonのガイドラインで。)
わたしは撮影の専門家ではないので、詳しくは分かりませんが、
背景が『真っ白』になるように撮影するためには、
撮影方法に何らかの工夫が必要だったり、あるいは、煩雑な画像処理が必要になるらしいです。
そこで今日は、最近、米国のamazonが取得した「白い背景の商品撮影に特化したスタジオ構成」
に関する米国特許を紹介したいと思います。
100:撮影スタジオ, 101:台, 102:真っ白い背景( “true white” background), 104:被写体,
106:カメラ, 107:フロント・ライト, 115:リア・ライト, 117:リア・ライト, 119:リア・ライト
「Studio Arrangement」というタイトルが付いたこの米国特許権は、米国では話題となっているようです。
私自身は、この種の撮影の専門家ではないので、話題となるポイントがよく分かりませんが、
おそらく、その道の専門家が見れば驚きの特許権なのでしょう。
概要としては、
・真っ白い背景(102)の方を向いたフロントライト(107)と、
・背景(102)とフロントライト(107)との間に配置されたカメラ(107)と、
・背景(102)とカメラ(107)との間に配置された台(101)と、
・背景(102)と台(101)との間に配置されたリアライト(107)(115)(117)(119)と、
を有する撮影スタジオの構成、
といった感じになっています。ざっくりと言って。
なお、米国特許の全文PDFはコチラから。
このような特徴を具備するスタジオで商品や人物を撮影することで、
シームレスな真っ白い背景に被写体が浮かび上がったような写真を撮影でき(下の画像に示すような感じで)、
面倒な画像処理(背景を真っ白にするための処理)が不要になるといった効果を達成できるそうです。
amazonさん、ほんとに色々なこと考えますね。
本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所
Author Profile
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■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
【富田弁理士への問い合わせ先】
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
富田国際特許事務所
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