最近流行りの『プロジェクション・マッピング』、ディズニーが発明するとこうなる
弁理士の富田です。
プロジェクション・マッピング、最近よく耳にするようになりました。
プロジェクターを使って歴史的建造物などに映像(動画や画像)を映し出すアノ技術です。
最近では、夜間の東京駅や大阪城に映像を映し出したことで話題になりました。
このプロジェクション・マッピングの技術を使ったアイデアについて
米国のディズニー社が米国特許権を取得したので、
今日はそれを紹介したいと思います。
この画像を見ただけでは、何が何だか分かりませんね。
ディスニーが米国特許を取得したプロジェクション・マッピングのアイデアは、
『ケーキなどの食品』の立体的表面に対して、動画や画像を投影する技術です。
例えば、子供の誕生日において、
バースデーケーキの表面に、子供や家族の画像を投影するといった場合に、
この特許技術を使うことを想定しているようです。
ただし、ただ単に、食品の表面に映像を投影するわけではありません。
それなら、誰でも容易に思いつきますし、面白味がありません。
ディズニーが考えているのは、例えば、下の画像に示すように、
ケーキのカット状況(つまり食品表面の形状変化)に応じて、
そのカット部分(形状変化部分)に新たな映像や画像を投影するといったことのようです。
例えば、上の画像の事例だと、
ケーキがカットされると、そのカット部分の底部に『川』の映像が映し出されるようになっています。
つまり、食事の進行状況に応じて映像内容が変化する、インタラクティブなプロジェクション・マッピング技術であるといえます。
子供が喜ぶこと間違いなしのアイデアです。
このようなアイデアは、日本人にはなかなか難しいかもしれません。
おそるべしディズニー…。(米国特許の全文PDFはコチラから)
本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所
Author Profile
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■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
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