健康医療機器化するスマホ。
スマホの『ベゼル』を健康管理に利用する技術について、アップルが特許申請。
弁理士の富田です。
健康医療機器化するスマホ。
この種の記事はこのブログでも何度かとりあげてきましたが、
今日は、そのなかでも、スマホの『ベゼル』を利用した健康管理技術について紹介したいと思います。
スマホの『ベゼル』というと、
スイッチやホームボタン、あるいは、カメラやセンサーなどのレイアウトに利用するといった
利用方法した思いつきません。普通は。
むしろ、近年では『べセルレス』の方向でスマホの改良が進められていますから、
理想的には、ベゼルは無い方が良いのかもしれません。
しかし、最近明らかになったアップルの米国特許申請によれば、
『ベゼル』を健康管理に有効利用する方法が開示されていますから、
スマホの『ベゼル』にはそれなりの存在価値があるのかもしれません。
申請している発明の概要としては、上の右図に示されるように、
スマホの『ベゼル(310)』の一部に通電部(322)(324)を設けて、
ユーザは、この通電部(322)(324)に指が接触するようにスマホを持ちます。
ユーザの人体とスマホは、
ベゼルの通電部(322)(324)を通じて電気的に接続されるので、
その結果、上の左図に示すように、
スマホの専用アプリを使って、ユーザの心拍状況をモニターできるようになるわけです。
『人体』と『スマホ』が直接的に接触する部分といえば、
通常は、両サイドのベゼル部分が考えられますから(逆にそれ以外思いつきません)、
言われてみれば、スマホのベゼルを健康管理に利用するのは有効といえるかもしれません。
まさに『コロンブスの卵』です。
なお、本日紹介したアップルの米国特許申請の全文PDFはコチラから。
本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所
Author Profile
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■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
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