回転寿司の特許

08.20


回転寿司の実用新案登録

回転寿司の実用新案登録

 

弁理士の富田です。
お盆休みに墓参りに行ったとき、幼いころに父親に回転寿司によく連れて行ってもらったのを思い出しました。

Wikipediaのインターネット記事によれば、
「1978年まで世の中に回転寿司店はコンベアの特許の関係で『元禄寿司』チェーンしかなかった。」とあります。

ここでいう特許とは、大阪にあった元禄寿司の白石義明氏によって申請されたものです。
なお、参考までに白石義明氏によって申請された実用新案登録の一つを上に添付しました。

なお、わたしが幼いころに父親に連れて行ってもらった回転寿司は、元禄寿司ではなく、
たしか「百石舟」とかいう店名の寿司屋でした。

お店の中に、長い長い楕円形の水路が設置され、その水路に沿って小舟が列をなして流れる仕組みで、
その各小舟の上に寿司が2個のっかっているというものでした。
お客さんが、今の回転寿司のように水路のまわりに座り、好きなお寿司を食べていました。まさに回転寿司です。

白石義明氏の特許権は、おそらく、上に添付するように『コンベヤ』に限定したものであり、
わたしが幼いころに連れて行ってもらった回転寿司屋は、特許権侵害を回避するために、
水路の水の流れを利用して小舟を流すという方式を採ったものと思われます。
うまいこと考えたものです。

なお特許権の侵害の成否は、原則として、特許請求の範囲に記載された文言に基づいて判断します。
機会があれば、白石義明氏による回転寿司の基本特許を見つけ出して、あらためてその権利範囲の広さを確認してみたいと思います。

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

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〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
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