目に見えないほど微細な部品デザインの保護

08.29


弁理士の富田です。

近年の携帯型情報端末では、小型化・軽量化の影響もあって
コネクタ接続端子などでは、目に見えないほど微細な部品が多く使われています。

しかし、意匠法で保護するプロダクト・デザインは、
『視覚を通じて美感を起こさせるもの』であることが必要でありますから、
視覚で認識できないほどに小型化した部品が意匠制度で保護されるか否かが問題となります。

この点、法律の文言を形式的に解釈すれば、
『目に見えないほど微細な部品』のデザインは、意匠権の対象とはならないようにも思えます。
意匠法で定められた『視覚を通じて美感を起こさせるもの』に該当しないと考えられるからです。

しかしながら、このような微細部品の取引では、
その拡大図や拡大写真をカタログや仕様書などに掲載して取引するのが一般的でありますから、
その部品自体が肉眼によって直接的に認識できないとしても、『視覚を通じて美感を起こさせるもの』に該当するものと解釈できます。

しかがって、微細コネクタなどの『目に見えないほど微細な部品』の工業デザインについても
意匠登録によって保護することが可能であるといえます。

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ コンピュータハードウェア、ナビゲーションシステム、メカトロニクス、医療機器、内視鏡、ビジネスモデル、土木技術、掘削装置などの特許技術を担当。
■ 特許の権利化業務では、国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

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