アプリ特許 (その1)

弁理士の富田です。
今日は40度に迫る猛暑らしいので自宅で仕事です。

さて、わたしはipadを所有しているのですが、
人気の新作アプリを見つけると、つい衝動買いしてしまいます。
そのため、わたしのipadには、似たようなアプリがゴロゴロしています。

スマホやタブレット端末で利用されるアプリの進歩発展には目を見張るものがあり、
なかでも、いわゆる人気アプリの創意工夫や操作感には本当に関心します。

このようなアプリのなかでも、データ処理や操作性に優れたアプリは、
特許出願されているものも多くあり、
今後も開発力を持ったベンチャー企業などが積極的に特許申請することが予想されます。

そこで、アプリ好きのわたしの独断と偏見ではありますが、
今後は、個人的に気になるアプリ特許を定期的に紹介し、
その特許申請の内容から未来のアプリを予想してまいりたいと思います。

弁理士によるアプリの特許申請

アプリの特許出願

第一弾として本日紹介するのが、こちらの特許出願です。
2011年にシャープ株式会社によって特許出願されたアプリ関係の発明です。
会社は瀕死の状態ですが、肝心の発明の内容はなかなか良いです。

発明の内容は、
ipadなどの携帯端末に指紋認証機能を設けて、
認証をパスした場合には、秘密のアプリ(アイコン)を画面に表示し、
認証に失敗した場合には、そのような秘密のアプリは隠して、他のアプリを表示する、といった内容になっています。

これが実現されれば、一つのipadを複数のユーザで使いまわしても、
個々のユーザ専用のアプリを表示することができるようになり、
ipadの利便性が高まります。

なかなか広い権利範囲で申請していますので、
この申請内容がそのまま権利化することは難しいと予想しますが、
目の付け所は、まさにシャープといった感じです。

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

【富田弁理士への問い合わせ先】
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
富田国際特許事務所
TEL:03-6205-4272     FAX: 03-3508-2095
※ 富田弁理士へのEMAILはコチラのメールフォームよりお願いいたします。

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【企業名】富田国際特許事務所

 

【代表者】弁理士 富田 款

 

【所在地】〒105-0001
東京都港区虎ノ門 1-16-9 双葉ビル5F

 

【連絡先】
TEL:03-6205-4272 FAX:03-3508-2095
※弁理士 富田に直通です。

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