グーグルが特許申請したテディベア型デバイス
弁理士の富田です。
今回は、グーグルが米国で申請した特許出願の話題。
こちらがその米国特許出願です。
※画像をクリックすると全文PDFが見れます。
左側には、ウサギの人形が描かれていて、
右側には、テディベアの人形が描かれています。
テディベアやウサギの形をした人形の目には、
画像認識用のカメラが内蔵してあり、
また、
耳には、音声認識用のマイクが設けられ、
口には、音声やビープ音などを出力するためのスピーカーが設けられています。
さらに、この人形には、
手足や首、耳などを動かすためのモータまで設けられています。
この人形で何をするのか。。。
申請内容を見てみると、
テディベアやウサギなどの形をしたこのデバイスは、
・テレビやステレオなどの外部装置との間で送受信可能に構成されていて、
・人形の目に内蔵されたカメラをユーザの方に向け、
・ユーザの動きをカメラでモニターするとともに、ユーザの音声をマイクで検知し、
・ユーザが発した音声を認識し、
・認識した音声に対応するコマンドをテレビやステレオといった外部装置に送信して、
・最後に、ユーザに向けて、応答(反応)のための音声やビジュアル信号を出力する
ようになっています。
つまり、簡単に言えば、
テディベアやウサギなどの形をした
音声認識型リモコンデバイスということになります。
一般的に知られた従来のリモコン装置と比べると、
・ボタン操作が不要で(ユーザは発声するだけでいい)、
・テディベアやウサギなどの形をしたリモコンが、ユーザに顔を向けたり、手足を振ってくれる
などの点で相違しています。
ちなみに、このリモコンデバイスの外観の形は、
テディベアやウサギに限定されず、
その他の動物、人間、ドラゴン、エイリアンなど、なんでもよいそうです。
大人はともかく、
こんなリモコンがあったら子供が喜びそうです。
本日もお読みいただいて有難うございました。
Author Profile
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■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
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