ディズニーランドの『マッド・ティーパーティー』、その発案者は…

ディズニーランドランドの『マッド・ティーパーティー』、その発案者は…

 

弁理士の富田です。

東京ディズニーランド。
好きな方も多いと思います。

わたしは最近めっきり行く機会は無くなりましたが…。

 

さて、皆様ご存知のとおり、
そのディズニーランドには、『マッド・ティーパーティー』と呼ばれるアトラクションがあります。
『ティーカップ』といった略称で呼ばれることもあるらしいです。

 

『不思議の国のアリス』をテーマにしたアトラクションであり、
観客がティーカップ形状のライド(乗り物)に乗りこみ、
ライド中央に備わった円盤のようなハンドルを回転操作することで、
そのライドの回転速度を自在に変えることができるようになっています。

 

この『ティーカップ』のアトラクション、
実は、60年近く前に、ウォルト・ディズニーによって発案されたものであり、
米国ではデザイン特許が取得されていた時期がありました(現在は権利消滅)。

 

『マッド・ティーパーティー』のデザイン特許

『マッド・ティーパーティー』の米国デザイン特許 

 

この米国デザイン特許は、1957年に
「Passenger Carrying Amusement Device」といったタイトルで米国で権利登録され、

その発明者には、ウォルト・ディズニーの本名『Walter E. Disney』が記載されています。
また権利者として、米国のDisney-land, Inc.が記載されています。

(権利内容の全文PDFはコチラから。)

 

上の画像を見て分かるとおり、
このアトラクションのデザイン特許は、ティーカップ型のライドを18台具備し、
また、各ライドの中央には、回転操作用の円盤らしきものが備わっていて、
今現在のアトラクションの構造とほとんど同じ作りになっています(たぶん…)。

 

つまり、『マッド・ティーパーティー』のアトラクションというのは、
60年近く前に、ウォルト・ディズニーによって発案されていたことが分かります。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

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