数少ないTwitter社の特許権、その内容とは…

数少ないTwitter社の特許権、その内容とは…

弁理士の富田です。

Facebook、LINE、Twitterなどの大手のソーシャルメディアは、
メッセージの表示方法や広告方法などのアイデアについて、
多かれ少なかれ、ある程度の数の特許を申請しているわけですが、
そのなかでも、特許申請件数が著しく少ないのがTwitterです。

 

今日現在で、日本で0件、米国で4件の特許権が確認されています。
大手のソーシャルメディアのなかでは、かなり少ない方だといえます。

 

そこで、今日は、このTwitter社の数少ない特許権のなかから、
貴重な1件の米国特許権を紹介したいと思います。(権利内容の全文PDFはコチラ

 

Twitterの米国特許権

 Twitterの米国特許権 

 

この米国特許権は、
スマホでのタイムラインの表示方法が権利の対象となっています。

 

その具体的な権利内容ですが、
・スクロール可能なコンテンツリストをタイムライン上に表示し、
・指によるスクロール操作に従って「スクロール可能なリフレッシュ・トリガー」を表示し、
・この「リフレッシュ・トリガー」がアクティベートされたと判断した場合に、新たにコンテンツリストを読み込む、
といった内容になっています。

 

なお、ここでいう「スクロール可能なリフレッシュ・トリガー」とは、
上の画面に示す事例でいえば、符号(710)で示された表示部分になります。

 

例えば、スマホユーザがタイムラインのスクロールを続けると、やがて、
このリフレッシュ・トリガー(710)がスクロールによって画面の上に降りてきて表示されることになります。
そして、このとき、リフレッシュ・トリガー(710)がアクティベートされたと判断して、
新たにタイムライン(新しいコンテンツリスト)を読み込み、
この新しいタイムラインを再びスクロール可能な形式で表示する、
というような感じになります。

 

ちなみに、このスクロール式のリフレッシュ・トリガー(710)は、
実際のTwitterのアプリでは、上向き又は下向きの矢印の形態で採用されていると考えられます。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

【富田弁理士への問い合わせ先】
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
富田国際特許事務所
TEL:03-6205-4272     FAX: 03-3508-2095
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【代表者】弁理士 富田 款

 

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