改善が望まれるインターネット出願ソフトの欠点
弁理士の富田です。
さて、今日は、インターネット出願ソフトの欠点を
2つほど紹介したいと思います。
まず第1の欠点ですが、
インターネット出願ソフトは『半角』に弱い。
(特許出願や実用新案など)
明細書で『半角』が使えないということではなく、
明細書において、
半角の英数字と半角スペースを使うと、
たまに、その前後で勝手に改行されることがあります。
とくに、htmlで使う『<』『>』の記号と半角スペースの組み合わせに反応して
勝手に改行されてしまうことが多いようです。
記載内容そのものが変わることはないのですが、
意図しない箇所での改行は、見た目が悪く、
場合によっては、記載内容の理解に影響を及ぼします。
したがって、半角を使っている場合には、
勝手に改行されてないか、という観点での送信前チェックが欠かせません。
なお、htmlで使う『<』『>』の半角記号の多用は
可能な限り避けた方がよいみたいです。
改行だらけになります…
次に第2の欠点ですが、
図面データを作成する際に
新しいバージョンの『フォトショップ』が使えない。
これはどういうことかといいますと、
オンラインで送信する特許図面のデータ(GIFまたはJPG)を
適度な大きさに加工する際に
画像処理ソフトである『フォトショップ』を使うわけなのですが、
比較的新しいバージョンのフォトショップを使って作業すると、
送信時にエラーが出るわけです。
このエラーが出ないようにするには、
古いバージョンのフォトショップ、あるいは、ペイントなどのソフトを使って、
図面データを加工または上書きする必要があるのです。
これがかなり面倒。
最新技術を扱う特許庁の『出願ソフト』で
新しいバージョンのフォトショップが使えないというのは、
なんともおそまつな話なので、
早急な改善が望まれるところです。
本日もお読みいただいて有難うございました。
Author Profile
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■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
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