任天堂の次世代の携帯型ゲーム機ではアレが着脱自在!?
弁理士の富田です。
さて今日は、今週公開された特許出願で明らかになった、
任天堂の次世代携帯ゲーム機(?)の特徴を紹介したいと思います。
PlayStation Portableや、ニンテンドーDSなどの携帯型ゲーム機では、
所定形状の操作ボタンが、それぞれ決まった位置に固定配置されていますよね。
ユーザが右利きかとか左利きとかに関係なく…。
このような操作ボタンの固定配置は、
ゲームボーイなどの昔の携帯型ゲーム機からそうだったわけで、
いまさら疑問に思うことは無いわけですが、
よく考えてみれば、
ユーザの利き手や、ゲーム内容に応じて、
ゲーム機の操作ボタンが「着せ替え」できるようになっていてもいいはずです。
そこで考え出されたのが、
今回紹介する任天堂の特許出願で公開された次世代の携帯型ゲーム機です。
上の図に示すように、
任天堂が考える次世代の携帯型ゲーム機では、
ゲーム機本体側の装着部(4)に対して、操作ボタン(7)を、着脱自在に装着するようになっています。
つまり、操作ボタン(7)を付け替え可能なアタッチメントとして構成しているわけです。
また、操作ボタン(7)は、
本体側と電気接点を介して通信するのではなく、
近距離無線通信にて操作情報のやり取りを行うようになっています。
これにより、着脱の繰り返しによる電気接点の劣化を防止しているのだとか。
このように、操作ボタン(7)を着脱自在に構成することにより、
ゲーム内容に応じて、操作ボタンを、
全く違ったタイプのボタンや、小型ジョイステックなどに簡単に変更できるようになるわけです。
また、操作部分が着脱自在なので、
下の図に示すように、利き手が右か左かにかかわらず、
あらゆるユーザが自分にとって最も操作しやすくなるように、
すべての操作ボタンの位置をカスタマイズできるようになるわけです。
近年、スマホに押され気味の携帯型ゲーム機ですが、
ハードの工夫によりこの苦境を乗り越えることができるでしょうか…。
本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所
Author Profile
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■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
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