『クロワッサンたい焼き』に続いて、今度は『デニッシュたい焼き』…
弁理士の富田です。
『クロワッサンたい焼き』。
このブログでも何度か取り上げている話題です。
過去記事が気になる方は、
このページ右上の検索窓に『クロワッサン』と入力してみてください…。
さて、最近、
このサイトに『クロワッサンたい焼き』の検索キーワードで辿り着く方が多いので、
今日は、再び『たい焼き』ネタを書きたいと思います。
この『クロワッサンたい焼き』というのは、
株式会社ホットランド(宮城県)が所有する下記の商標権です。
しかし、この登録商標は、主として、
・『鯛』のイラストと
・『クロワッサンたい焼き』の装飾文字と
で構成されますから、
『クロワッサンたい焼き』のネーミング部分だけがマネされた場合に、
上記の商標権に基づいて権利行使できるのか?
といった疑問が生じることになります。
また、クロワッサンに似た生地であるデニッシュ生地を使って、
『デニッシュたい焼き』を販売する者が現れた場合には、
明らかに、上記商標権では、その『デニッシュたい焼き』のネーミングの使用を止めさせることができません。
そこで、(上記のような理由によるものかどうかは分かりませんが)
最近、株式会社ホットランドが
下記2件の商標について登録申請を行っていることが判明しました。
つまり、
・『クロワッサンたい焼き』のネーミング
・『デニッシュたい焼き』のネーミング
が単独で(イラストとの結合でなく)
商標登録申請されていることが分かります。
上記の申請中の商標は、現時点では登録に至っていませんが、
仮に登録に至った場合には、
『クロワッサンたい焼き』や『デニッシュたい焼き』のネーミングの使用については
慎重に検討する必要があるといえそうです。
もっとも、(あくまでも個人的な見解ですが)
後者の『デニッシュたい焼き』の方については、
その登録可能性は低いのではないかと…。
本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所
Author Profile
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■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
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富田国際特許事務所
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