ステーキ好きのドイツ人が発明した調理用の『クギ』
弁理士の富田です。
美味しい『ステーキ』が食べたい…。
ミディアム・レアな感じの焼き加減が特に美味しそうです。
でも、
分厚いお肉を適切な焼き加減で焼くのって、
結構難しそうです。
最近、そんなことばかり考えていたら、
『SteakChamp』なる商品を発見。
ステーキに突き刺して使う大きな『クギ』のような外観ですが、
具体的には、次の動画に示すような感じで使うらしいです(youtubeより引用)。
要するに、
クギのような概観の測温装置で、
レアやミディアムなどの所定の設定温度に達すると、端っこの頭部が点灯して、
好みの焼き具合に仕上がったことを教えてくれる、
といった代物のようです。
気になったので、特許権の有無を調べたところ、
米国で取得されていた特許権がコチラ。
上の画像を見ると、
クギのような物体が、ステーキに突き刺されているのがわかります。
そして、このクギの特許権の概要ですが、ざっくりと言って、
・食品(例えばステーキ)に突き刺される第1ハウジングに設けられた温度センサーと、
・前記第1ハウジングに隣接し、食品から突き出るようになっている第2ハウジングと、
・温度状況を表示するための温度状況インジケーターと、
・を有する、食品内部温度を測定する装置。
といったような内容になっています。
つまり、ステーキなどの焼き物に、クギ型の温度計を突き刺して、
その内部温度が所定の設定温度に達したら、
ディスプレイに表示してユーザに知らせる、
といった内容の特許権になっています。
ありそうで無かったような商品。
ドイツ人の目の付け所もなかなか鋭いです。
これを使えば、私のような調理のど素人でも、簡単に
好みの焼き加減で肉を焼くことができそうです。
最後に、今日紹介した『クギ』の米国特許権の全文PDFはコチラ。
本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所
Author Profile
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■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
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富田国際特許事務所
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