戦時中における『ダイムラー・ベンツ』の特許申請

戦時中における『ダイムラー・ベンツ』の特許申請

弁理士の富田です。

 

ドイツのダイムラー・ベンツ(現ダイムラー)といえば、
あの高級乗用車『メルセデス・ベンツ』を開発製造した会社として
世界的に有名ですが、

 

第二次世界大戦中は、
ドイツや日本において
このような特許を申請していました。

※ 画像をクリックすると全文PDFが閲覧できます。

 

戦時中の日本における『ダイムラー・ベンツ』特許申請

戦時中の日本における『ダイムラー・ベンツ』特許申請

 

自動車メーカーであるダイムラー・ベンツが、
なんと『戦闘機』について特許申請。

 

Wikipediaを調べてみると、
第二次世界大戦中はナチスに協力し、
戦闘機や戦車、潜水艦のエンジンなどの生産を請け負った、
とありますから、

この『戦闘機』に関する特許は、
まさに、その時代に申請されたものといえます。

 

ちなみに、
このダイムラー・ベンツの特許は、
・昭和18年6月26日に出願され、
・昭和24年4月28日に登録の許可が出ているので、

権利化まで、
実に6年もの歳月を要したわけです。

 

その当時、特許申請の数は現代に比べると遥かに少なかったはずですから、
戦時中・戦後の混乱により、
審査期間が大幅に延びたものと考えられます。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。

虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

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〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
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