『数学上の公式』に関する発明の特許申請

『数学上の公式』に関する発明の特許申請

弁理士の富田です。

 

数学上の公式、あるいは数式を利用した発明について
特許申請することがあります。

これは、それほど珍しいことではありません。

 

しかし、極稀にですが、
公式や数式そのもので構成されるアイデアについて
特許相談を受けることがあります。

 

特許庁が公表している審査基準によれば、

アイデアが、
数学上の公式そのものであるとき、又は
数学上の公式のみを利用しているとき、

当該アイデアは、
自然法則を利用したものとはいえず、
特許を受けることができない、ということになっています。

 

つまり、
数式そのもので構成されるアイデアというのは、
原則として権利化することができないわけです。

 

ただし、
発明の主たる特徴が『数式』で構成されている場合であっても、
特許権が与えられる場合があり、

その具体例として下に示すような、
特許権が挙げられます(特公昭32-6404

 

JPB_1957006404-2

 

上に例示するように、
発明の主たる特徴が『数式』で構成されている場合であっても、

技術上の課題を解決するために(あるいは技術上の効果を達成するために)
利用されているものであれば、

当該発明は特許される場合があるといえます。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。

虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

【富田弁理士への問い合わせ先】
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
富田国際特許事務所
TEL:03-6205-4272     FAX: 03-3508-2095
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【代表者】弁理士 富田 款

 

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