ベールを脱いだ『Amazon Prime Air』に関するビジネスモデル特許。
近い将来、ドローンが自宅や会社までデリバリーするようになる!?
弁理士の富田です。
今日は、Amazon.comが米国で特許申請している
ドローンを利用したビジネスモデル特許に関する話題です。
ご存知の方も多いとは思いますが、
Amazon.comは『Amazon Prime Air』と称される
ドローンを利用したデリバリーサービスを計画しています。
その概要は、下のYoutube動画に描かれているとおりです。
さて、この『Amazon Prime Air』に関するビジネスモデル、
Amazon.comが既に特許申請していると予想していましたが、
つい先日、その特許申請の内容が公開されたので、
今回はそれを紹介したいと思います。
※ 下の画像をクリックすると申請内容の全文PDFが見れます。
特許申請されている発明の名称は、
ズバリ『Unmanned Aerial Vehicle Delivery System』
意訳すると『ドローンを利用したデリバリー・システム』といったところでしょうか。
概要は上の画像のABSTRACTに記載されているとおり、
ドローン(小型無人飛行機)を利用をして商品を目的地に自動配達するシステム
に関するものであって、
具体的には
・ ドローンが配達商品や配達地点に関する情報をワイヤレスで受信し、
・ 配送センター等の拠点から商品を受け取って機体に固定し
・ 目的地までの飛行ルートを計算し、
・ その飛行ルートに沿って目的地まで飛行して配達する、
といった内容になっています。
配達に利用するドローンは、下のFIG.2(平面図)に描かれるとおり
おなじみのマルチコプターです。
(飛行安定性を考慮しているためか、プロペラの数は比較的多い・・・)
このドローンを利用したビジネスモデル特許には、
いくつかおもしろい特徴が含まれているので、
次回あらたてめ紹介したいと思います。
本日もお読みいただいて有難うございました。
Author Profile
-
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
【富田弁理士への問い合わせ先】
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
富田国際特許事務所
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