特許権を取得した唯一のアメリカ合衆国大統領、それは…

特許権を取得した唯一のアメリカ合衆国大統領、それは…

弁理士の富田です。

先日、アメリカのオバマ大統領が来日してましたね。もうアメリカに帰ってしまいましたが…。
ということで、それにちなんで、今日は、特許権を取得した唯一のアメリカ合衆国大統領を紹介したいと思います。

 

その唯一の米国大統領とは、、、エイブラハム・リンカーン。

 

リンカーンが取得した米国特許権の内容は、以下のとおり。
権利内容の全文PDFはコチラから。

 

エイブラハム・リンカーンが取得した米国特許権

 エイブラハム・リンカーンが取得した米国特許権 

 

Abraham Lincoln(エイブラハム・リンカーン)の名前がしっかり記載されていますね。
今から約165年も前の1849年5月22日に、米国で与えられた特許権になります。

 

ちなみに、その頃の日本の状況は、次のような感じでした。

●1829年 (文政12年) : 江戸大火
●1830年 (天保元年) : 伊勢御蔭参り大流行
●1837年 (天保8年) : 大塩平八郎の乱
●1839年 (天保10年) : 蛮社の獄
●1849年 (嘉永2年) : 米国でリンカーンが特許権取得
●1853年 (嘉永6年) : 黒船来航
●1855年 (安政2年) : 安政江戸地震
●1858年 (安政5年) : 安政の大獄
●1860年 (万延元年) : 桜田門外の変

 

なお、リンカーンの大統領在任期間は、1861年3月4日 – 1865年4月15日ですから、
大統領になる12年ほど前に取得した米国特許権ということになります。

 

それで、肝心の特許権の内容ですが、
上の画像を見ると、ノアの方舟のようなものが描かれているのが分かるかと思いますが、
「浅瀬で船を浮かせる方法」に関するアイデアについて権利化されているようです。

具体的には、
・船の両側に「浮きチャンバー」を上げ下げ可能に設けて、
・必要時にその浮きチャンバーを下方へおろして、
・浅瀬で船が浮遊できるようにする、
といったような内容になっています。

 

ちなみに、調べたところでは、
アメリカ合衆国大統領で特許権を取ったのは、
リンカーンだけだそうです…。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

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〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
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