アップルによるプロダクト・デザインの保護

08.30



(Youtubeより引用)

弁理士の富田です。
さて、上の動画に映されているコネクタ、皆さん何かお分かりでしょうか?

そうです。
2012年発売のiPhoneやiPadで採用された新型コネクタ『ライトニング』です。

お使いの方はご存じだと思いますが、
このライトニングコネクタは、従来の不恰好なコネクタに比べて抜き差しが楽で、
非常に取り扱い性に優れた形状となっています。

このライトニングコネクタの先端部は、下の拡大図に示すような形状をしており、
非常に小さくて、小指の半分ほどの大きさしかありません。
apple-connector

 

 

 

 

 

実は、この図面、
アップルが保有するコネクタに関する意匠権の内容を示しています(意匠登録1475090号)。

この図では、
意匠権の権利内容を表す部分を『実線』で表示し、
その他の部分を『破線』で示しています。

つまり、実線で表現された部分の形状(=先端形状)と同じ又は似た形状のコネクタを
製造・販売等すると、アップルの意匠権を侵害することになります。
破線部分の形状が大きく異なっていても、意匠権の侵害になります。

したがって、『ライトニング』を製造できるのは、原則としてアップルに限られ、
いわゆるサードパーティーが『ライトニング』を製造して低価格で販売するためには、
アップルからライセンスを受けるとともに、アップルに対してロイヤルティを支払わなければいけません。

非常に小さな部品ですが、
アップルのプロダクトデザイン保護に対する姿勢を読み取ることができます。

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

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〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
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