Flying Car(空飛ぶ自動車)の現状と特許出願

02.20


Flying Car(空飛ぶ自動車)の現状と特許出願

弁理士の富田です。

 

さて、欧米では『Flying Car』と呼ばれるタイプの自動車(空飛ぶ自動車)が
実用化の一歩手前のレベルに達しているとのこと。

 

実際、下のYoutube動画なんかを見てみますと、
実用面のみならずデザイン的にも優れたFlying Carが
すでに開発されており、市販可能な状態に至っていることがわかります。
(ただし、飛行直後に車体がフラついていて、なんだか危なっかしいです。)

 

 

こういった分野の特許出願は、欧米では多数申請されているわけですが、
日本での特許申請の件数は極めて少ないと言えます。
日本で飛行許可(自動車が自由に飛行できるような許可)が下りる可能性が極めて低い
といったことも影響しているのかもしれません。

 

なお、Flying Carに関する日本での特許出願の一例を紹介しますと、
例えば、金沢工業大学が2005年に特許出願した『飛行可能な自動車』が挙げられます。
(申請内容の全文PDFはコチラ

 

金沢工業大学の特許出願

金沢工業大学の特許出願

 

この特許出願の概要をざっくりと言うと、
上の画像に示すとおり、展開・収縮可能な翼を備えた飛行可能な自動車、
といった内容になっています。

 

きわめて広い内容で特許申請したので、
当然のことながら拒絶理由が通知され、
最終に拒絶処分となりました。

 

『展開・収縮可能な翼を備えた飛行可能な自動車』というのは、
仮想の世界の話とはいえ、古くから映画やテレビなどに頻繁に登場しているため、
こういった広い内容で特許申請すると、進歩性に欠けるといった拒絶理由を受けることになります。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

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