LINEの特許出願が教えてくれたポイント・ビジネスの悩み

03.19


LINEの特許出願(ビジネスモデル特許)が教えてくれたポイント・ビジネスの悩み

弁理士の富田です。

Tカード、楽天カード、セゾンカード、などなど
現代はポイントビジネスで溢れているといえます。

 

消費者の視点で考えると、この『ポイント』というのは、
細かく使うよりも、
ながーい時間かけて沢山貯蓄して、一気にドカッと使いたいものです。

 

しかし、ポイントを提供する側の視点で考えると、
ポイントを使わずに貯蓄してもらっては困るのです。
とにかく、ポイントはどんどん消費してもらいたい。
この事実を、最近見つけたLINE㈱の特許出願が教えてくれました。

 

出願日:平成24年1月19日
出願人:LINE株式会社
発明の名称:ポイント交換システム

LINEによるビジネスモデル特許の出願

LINEによるビジネスモデル特許の出願

 

この特許出願の内容は、
消費者に提供されるポイントをいかに早く消費させるか(貯蓄させないか)、
といったことに的が絞られています。(申請内容の全文PDFはコチラ

 

なぜ、そんなことをする必要があるのか。
この特許出願の下記の記載にその答えが記載されていました。

 

利用者にとって、ポイントは電子通貨と同様の意味を持ち、利用者は、交換に必要なポイント数の高い商品を得るために、ポイントを貯蓄する傾向にある。

このため、膨大な未使用のポイントが、ポイント提供者の会計年度をまたいだ引当金として残存してしまい、ポイント提供者の負担が大きくなる傾向にある。

また、国際会計基準が適用されると、膨大な未使用のポイントを繰延収益として計上する必要があり、ポイント提供者の負担がさらに大きくなる

 

つまり、未遂用のポイントが提供者側に蓄積され続けると、
会計上の負担が増すわけですね。

 

『ポイント』に関する特許申請は、従来から多数申請されているわけですが、
今後は、こういった『ポイントを消費させる工夫』に関するビジネスモデル特許の申請が増える
ことが予想されます。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

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〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
虎ノ門 富田国際特許事務所
TEL: 03-6205-4272
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