ユーザの『人体』もネットワークの一部に…AT&Tの米国特許出願
弁理士の富田です。
今日は、ネットワーク通信の一部に『人体』を使うといった内容の
米国特許出願を紹介したいと思います。
現在では、比較的近距離にあるデバイス間でのデータ通信には、
BluetoothやNFCなどの近距離無線通信を利用するのが一般的ですが、
AT&Tの米国特許出願によれば、将来は、『人体』を使ったデータ通信を考えているようです。

AT&Tの米国特許出願
上記の米国特許出願で申請されている内容は、
・デバイスに送信するデータを信号に変換し、
・この信号を、人体に接触しているトランスデューサに送り、
・骨伝導などを利用して、ユーザの人体経由でデータをデバイスに送信する、
といった内容になっています。
つまり、骨伝導を利用してデバイス間でデータのやり取りを行う方法です。
(申請内容の全文PDFはコチラ)
昔、骨伝導を利用した携帯電話というのがありましたが、
骨伝導を利用したデータ通信というのは、新たな試みであると考えられます。
現在では、スマホやカードをリーダにタッチさせていていますが、
10年もすると、ユーザの『手』をタッチするだけで済むようになるかもしれません。
本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所
Author Profile
- 国際弁理士事務所 代表弁理士
- ■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
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