なつかしい初代iPodの特許権、その内容とは…

06.17


なつかしい初代iPodの特許権、その内容とは…

 

弁理士の富田です。

iPod。
いまではその姿を見かけることは全く無くなってしまいましたが、
iPhoneが登場するまでは、
電車内などで必ずと言っていいほど、これを見かけることがありました。

 

このiPod、
現在のところ『iPod classic』の1ラインナップだけで販売継続されていますが、
需要が無いのか、このiPod classicについても販売終了が噂されています。

 

そこで今回は、
アップル復活のきっかけとなった、
『iPod』の最初の特許権を紹介したいと思います。

 

『iPod』に関する最初の米国特許権

 『iPod』に関する最初の米国特許権 

 

図面に描かれているのは、たぶん第1世代のiPod。
米国特許出願らしく、図面が実に写実的です…。

この時期のiPodが備える入力装置は、
『クリックホイール』の前身である『タッチホイール』でした。

 

この米国特許権の肝心の権利内容ですが、概要としては、

・音楽、ビデオ、写真などのメディアを再生可能なメディアプレーヤーであって、
・各種電子部品を収容するハウジングと、
・前記ハウジングに設けられ、指の回転操作によって入力する、第1の入力手段をなすタッチパッドと、
・前記タッチパッドの中央部に設けられ、指のプッシュ操作によって入力する、第2の入力手段をなすボタンと、
・音楽を出力するためのオーディオデバイスと、
・を有するメディアプレーヤー、

といった感じになっています。

 

上記のように、この初代の特許権では、
・回転操作用の『タッチパッド』と
・プッシュ操作用の『ボタン』と
を区別した構成要素として権利化していたため、

後に登場する『クリックホイール』タイプのiPodについては
この特許権だけで保護することは難しかったと思われます。

 

遅かれ早かれ販売終了するであろう『iPod』、
買うなら今のうちみたいです…。

 

なお、本日紹介したiPodの米国特許権の全文PDFはコチラから。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ コンピュータハードウェア、ナビゲーションシステム、メカトロニクス、医療機器、内視鏡、ビジネスモデル、土木技術、掘削装置などの特許技術を担当。
■ 特許の権利化業務では、国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

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