Amazonが計画する新サービスを特許申請から読み取る
弁理士の富田です。
さて今回は、Amazonが申請している米国特許出願を紹介しますが、
この特許出願を見ると、Amazonが目指す未来が見えるような気がします。
今現在、Amazonでの商品購入には、『キーワード検索』による購入商品の特定が必要ですが、
この米国特許出願の内容が実現すれば、それが不要になりそうです。
この米国特許出願の申請内容は、技術的に少々複雑な構成となっていますが、
要するに、
・スマホユーザが購入したいと思う商品(例えば靴やバッグなど)を、スマホを使って所定アングルで撮影し、
・その撮影画像を使って、Amazonで提供される商品を対象に検索(画像マッチングによる検索)を行う、
といった内容になっています。
(申請内容の全文PDFはコチラ)
スマホを使った撮影の際には、
商品カテゴリーの選択画面や、
所定のアングルで撮影するようなガイダンスが
ディスプレイに表示されるとのことです。
これが実現すれば、商品名が分からなくても、
撮影するだけで、同じものをAmazonで購入することができます。
勿論、煩雑なキーワード検索も不要になりそうです。
もっとも、このようなサービスがはじまると、街中の家電量販店が、
Amazonのための『商品見本置き場』になりそうな気もしますが…
本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所
Author Profile
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■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
【富田弁理士への問い合わせ先】
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
富田国際特許事務所
TEL:03-6205-4272 FAX: 03-3508-2095
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