アメリカでのサウンドマーク（音の商標）の登録事例②　～こんなものまで登録される～

アメリカでのサウンドマーク（音の商標）の登録事例②
～ こんなものまで登録される ～ 

 

弁理士の富田です。

さて、前回に続いて、今回も
アメリカでのサウンドマーク（音の商標）の登録事例について紹介したいと思います。

 

前回紹介したサウンドマーク（音の登録商標）は、
OSの効果音だったり、CMで流れるサウンドだったりと、
割とノーマルなものでした。

 

そこで今回は、
『こんなものも登録されるの？』といった観点から、
変り種のサウンドマーク（音の登録商標）について、
アメリカでの登録事例を紹介します。

 

※
下の音符アイコンをクリックすることで、
米国登録商標であるサウンドマークを視聴できます。
（音に注意！）

 

おじさんが『OOH IT’S SO GOOD』としゃべっているだけだけど…

■　権利者：GINSBURG ENTERPRISES INCORPORATED
■　U.S.登録番号：2000963

 

こんな歌まで商標登録される ＜その１＞

■　権利者：BENEFICIAL MANAGEMENT CORPORATION OF AMERICA
■　U.S.登録番号：1299056

 

こんな歌まで商標登録される ＜その２＞

■　権利者：MATTRESS DISCOUNTERS IP LLC
■　U.S.登録番号：1754344

 

ただのクラクションに聞こえなくもない…

■　権利者：Del’s Lemonade & Refreshments, Inc.
■　U.S.登録番号：1280214

 

動物の鳴き声も商標登録されます…

■　権利者：METRO-GOLDWYN-MAYER LION CORP.
■　U.S.登録番号：1395550

 

 

なお、これらの事例は、あくまでもアメリカでの登録事例ですから、
これらのサウンドが、必ずしも来年以降、日本で『音』の商標として登録されるとは限りません、

 

現時点では具体的な基準が公開されていないため
ハッキリとしたことは言えませんが、ただ一つ間違いなく言えるのは、
識別力の無い極ありふれたサウンド（どこでも普通に聞けるようなサウンド）は、
新制度導入後も、日本で商標登録されることは無いと言えるでしょう。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所