工業製品を立体商標で保護している事例

06.07


従来、特許や意匠で保護されていた工業製品が、立体商標の商標権で保護されている事例

 

弁理士の富田です。

 

従来、物の「部品」、作業現場で使う「器具」や「機材」といったものは、
特許や意匠で保護されてきました。

ところが、最近になって、
「部品」「器具」「機材」などの外観形状を、
立体商標で権利化して保護する事例が徐々に増えてきましたので、
今回はその代表的なものを紹介したいと思います。

※ 下の各画像をクリックすると権利内容の全文が見れます。

 

YKKのチャックの部品

商標登録5900749号

商標登録5900749号

身の回りの物を見れば、
一つか二つくらいは、YKKのチャックを使っています。

ちなみに日本では、このチャックのことを、
ファスナーと呼んだり、ジッパーと呼んだりもします。

そもそも立体商標の制度創設時は、
・ケンタッキーのカーネルおじさん、
・不二家のペコちゃん、
・コカコーラのビン、
といったものの形状を立体商標として想定していたわけですが、

制度の利用が進むにつれて、
こういった部品が立体商標として登録され始めていることは、
注目すべきことだと思います。

 

工事現場などで使う足場

商標登録5844513号

商標登録5844513号

こういった工事現場などで使う足場は、
従来では、特許制度を利用して保護するのが通常だったわけですが、

商標法では、こういった機材などを立体商標で保護することを否定していないので、
申請された立体商標の形状に識別力がある場合には、
他の要件を満たすことを条件に原則として商標登録されることになります。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。

虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

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