スマホに方向転換用または緩衝用の噴射装置を装備。これもAmazon.comの特許権。
弁理士の富田です。
下の図、何を表しているか分かりますか?
落下途中にあるスマホがガス噴射して、
落下衝撃を緩和しようとしている様子です。
(図面に描かれたスマホの6つの穴は、エアーやガスの噴射装置です。)
まるで、月着陸船のランディングシーンのようです。
この技術は、ブログタイトルにあるとおり、Amazon.comの米国特許権です。
スマホに装備させた噴射装置を使って、
スマホの落下時の向きを制御したり、
落下衝撃によるダメージを低減するようになっています。
(権利内容の全文PDFはコチラ)
こんな特許権とってどうするの?…どうせ実現できないのに。
そう思う方もいるかも知れません。
しかし、いまから10年前、現実離れしたファンタジーの世界の話だと思っていた物が、今、私の周りに普通に溢れかえっています。
10年前には存在すらしなかったビジネスが、現代の主要ビジネスの多くを占めています。
これらの物やビジネスは、もともとは形のない小さなビジネスアイデアでしたが、
いち早く知的財産権を確保した企業が、現代において膨大な利益を生み出しています。
5年先,10年先の未来で通用するビジネスアイデアを持つ企業は、
いち早く知的財産権を取得し、先行者利益の確保に備えるべきといえます。
知的財産権で守られていないビジネスアイデアは、例外なくマネされます。
言うまでもない事ですが、特許権などの知的財産権はマネされた後では取得できません。
その点だけは理解しておきましょう。
本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所
Author Profile
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■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。
【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団
【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など
【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。
【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」
【富田弁理士への問い合わせ先】
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル5F
富田国際特許事務所
TEL:03-6205-4272 FAX: 03-3508-2095
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