中国で増加する『土木技術』の実用新案登録

12.27


中国で増加する『土木技術』の実用新案登録

弁理士の富田です。

 

中国には、日本と同様に、実用新案登録制度があります。

日本の実用新案登録制度は、権利の安定性に欠けるといったデメリットがあるため、
日本国内で実用新案を活用する企業は比較的少ない傾向にありますが、

中国の実用新案登録制度には、日本の制度にはない特有のメリットがあるため、
中国で実用新案登録を活用する企業が年々増加する傾向にあります。

 

日本特許庁が発表した
『中国での実用新案登録出願の技術分野別件数の推移(2008年~2010年)』によれば、
2008年~2010年の間に中国で実用新案登録された技術分野の1位から3位は、
次のとおりになっています。

1位:電気技術(93227件)
2位:土木技術(61816件)
3位:家具ゲーム(59532件)

 

伸び率としては、土木技術の増加が特に目立っているといえます。
これは日本での実用新案や特許申請では見られない傾向です。
日本で特許された地盤改良工法、耐震補強技術、基礎工事などの土木技術が、
第三者によって中国で実用新案登録されているといったことも、
可能性としてあり得ると言えるでしょう。

 

もっとも、権利侵害は国ごとに判断されるため、
施工現場を日本国内に限定している施工業者にとっては、
中国における実用新案権の存在は無関係であるといえます。

 

本日もお読みいただいて有難うございました。
虎ノ門 富田国際特許事務所

 

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Author Profile

富田 款国際弁理士事務所 代表弁理士
■ 1997年より国際弁理士事務所にて、主に、米国・欧州・日本における知的財産権業務に従事。
■ 国内および外国のオフィシャル・アクションへの対応、外国法律事務所へのインストラクションなどを担当。また、米国やドイツのクライアントからの日本向け特許出願の権利化業務を担当。特許の権利化業務のほか、特許権侵害訴訟や特許無効審判、特許異議申立、口頭審理対応、侵害鑑定の業務も担当。訴訟業務では、特許権侵害訴訟のほか、特許無効審判の審決取り消し訴訟を経験。

【所属団体】 日本弁理士会,日弁連 法務研究財団

【専門分野】 特許、商標、意匠、不正競争防止法、侵害訴訟など

【技術分野】 機械、制御、IoT関連、メカトロニクス、金属材料、金属加工、建築土木技術、コンピュータ、ソフトウェア、プラント、歯科医療機器、インプラント、プロダクトデザイン、ビジネスモデル特許など。

【その他の活動】
■ 2013.09.17 セミナー講師: 東京メトロポリタン・ビジネス倶楽部 「職務発明の取り扱い」
■ 2014.04.19 テレビ出演: テレビ朝日 「みんなの疑問 ニュースなぜ太郎」

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